01
伊藤ハム米久HD ホーム > IR >  IRライブラリ > その他資料 > Greenlea取得に関する説明会(スクリプト付き)
02

Greenleaの取得に関する説明会(スクリプト付き)|投資家・株主向け情報

01
2026年6月30日に実施しましたGreenlea取得に関する説明会のスクリプトを掲載しています。 説明会での内容の詳細を把握できます。
03

表紙

04
イベント名 : 伊藤ハム米久ホールディングス㈱ Greenlea取得に関する説明会
開催日時  : 2026年6月30日(火) 10:00 - 11:00
登壇者   : 代表取締役社長              浦田 寛之
        取締役常務執行役員 食肉事業本部長    原田 健
        常務執行役員 経営戦略部長        中尾 周平
 

05

表紙

06
浦田:皆さま、本日はお忙しい中、お時間をいただき、誠にありがとうございます。
それでは、私から本件の概要についてご説明いたします。
本件は、ニュージーランドの食肉事業会社であるGreenlea Group Limited(以下、Greenlea)の発行済株式100%を取得する案件です。
売主は創業家一族であり、複数の株主が保有する全株式を取得いたします。なお、取得主体は当社連結子会社であるANZCO Foods Limited(以下、ANZCO)です。
取得価額は8億ニュージーランドドル、日本円換算で約760億円となります。
Greenleaはニュージーランド国内に2つの牛肉処理工場を有し、年間約24万頭の牛を処理しています。また、食肉事業に加え、副産物事業も展開しています。
一方、ANZCOは年間約37万頭の牛を処理しており、本件の完了後は合計で年間約61万頭の処理能力を有することになります。なお、ANZCOは牛肉事業に加え、年間約230万頭の羊を処理していますが、Greenleaは牛肉事業を中心とした事業構成となっています。
Greenleaの直近の2025年9月期の業績は、売上高が約6億ニュージーランドドル、税引前利益が約5,900万ニュージーランドドルでした。
今後のスケジュールについては、ニュージーランド商務委員会および海外投資局による承認を2026年8月末頃に取得する見込みです。これらの承認が得られ次第、手続きを完了し、株式取得を実行する予定です。
今回の買収により、ANZCOは世界第7位の牛肉輸出国であるニュージーランドにおいて、業界トップクラスの地位に近づくものと認識しております。供給能力の拡大を通じて、グローバル市場における事業拡大や海外需要の取り込みを一層推進できるものと考えています。
私自身、昨年の社長就任以来、当社グループのさらなる成長に向けて、社員に対して三つの重点方針を共有してまいりました。
第一に、既存事業において強みを持つ領域をさらに拡大し、ナンバーワンのポジションを増やしていくこと。
第二に、食肉・食肉加工事業にとどまらず、幅広い食品分野へ事業領域を拡大し、成長の翼を広げていくこと。
そして第三に、海外事業を成長ドライバーとして位置付け、その拡大を加速させることです。
今回の買収は、第三の海外事業拡大戦略を具現化するものであり、海外需要の取り込みとグローバルな成長に大きく貢献する案件であると考えています。
私からの説明は以上です。ありがとうございました。
07

表紙

08
中尾:それでは中尾より、本件の詳細についてご説明いたします。資料3ページをご覧ください。
当社は、2024年5月に公表した「長期経営戦略2035」および「中期経営計画2026」において、収益力の持続的な向上と成長投資による利益拡大を通じ、2035年に経常利益500億円を創出できる収益基盤の構築を目指しております。
本ページは、長期経営戦略2035の内容を再掲したものですが、その実現に向けて、上段に記載のとおり、「国内バリューチェーン価値の最大化」と「海外事業の成長加速」を成長戦略の両輪と位置付け、それぞれ1,000億円、合計2,000億円規模の投資を計画しております。
今回の案件は、そのうち「海外事業の成長加速」に位置付けられるものであり、投資額は8億ニュージーランドドル、日本円換算で約760億円となります。
本件の戦略的な狙いは、ページ下段に記載のとおり、米国、欧州、アジアを中心とした海外市場における食肉需要の成長を、より確実に取り込むことができる収益基盤を構築することにあります。
加えて、当社の海外事業の中核を担うANZCOの事業基盤をさらに強化するとともに、欧米市場を中心に需要拡大が続く牧草飼育牛肉の供給力を高めることで、ANZCOの企業価値向上につなげてまいります。
続いて、本件買収による業績への影響についてご説明いたします。
先月公表いたしました2026年度の連結業績予想には、本買収による影響は織り込んでおりません。今後、買収会計の影響や取得後の業績見通しなどを精査したうえで、必要に応じて業績予想の修正を検討してまいります。
なお、本中期経営計画期間においては、国内では本年秋に操業開始を予定している三島工場を中心に、約400億円の成長投資を実施する計画です。今回の買収案件を含めますと、国内外合わせた成長投資額は約1,200億円を予定しております。
09

表紙

10
それでは、Greenleaについてご説明いたします。資料4ページ上段をご覧ください。
まず、本件投資に至った経緯についてご説明します。 ANZCOのCEOとGreenleaのCEOは、10年以上にわたりニュージーランド食肉業界で切磋琢磨してきた旧知の関係にあります。その中で、両社は企業文化や事業運営の考え方に共通点が多く、高い親和性を有していることを相互に認識しておりました。
一方で、Greenleaは創業家による同族経営を続けており、将来的な事業承継が経営上の課題となっていました。こうした背景から、ANZCOは以前より関係構築を進めながら協業・提携の可能性を検討しておりましたが、昨年より買収について本格的な協議を開始し、このたび株式取得について合意に至りました。
続いて、両社が事業を展開するニュージーランド畜産事業の特徴についてご説明します。 ニュージーランドは冷涼な気候と豊富な降雨に恵まれた西岸海洋性気候であり、干ばつリスクが比較的低く、家畜の放牧肥育に適した生産環境を有しています。 また、同国の牛肉産業は、発達した酪農産業を背景に安定した生体供給が見込めることに加え、厳格な防疫体制や島国特有の地理的優位性により、家畜伝染病リスクが低いという特徴があります。
さらに、牧草主体の肥育による生産が中心であることから、環境負荷の低減にもつながっており、持続可能性の観点からも高い競争力を有しています。 次に、Greenleaの特徴についてご説明します。
資料下段に記載のとおり、最大の強みの一つは、その優れた事業立地です。同社は、ニュージーランド有数の酪農・畜産地帯である北島ワイカト地方に2つの工場を保有しています。同地域は豊富な生体供給基盤を有するとともに、ニュージーランド最大級の輸出港であるタウランガ港にも近接しており、調達・生産・輸出の各面で高い競争優位性を備えています。 また、Greenleaは長年にわたり地域社会との強固な信頼関係を築いており、農家や従業員との密接なネットワークが安定的な原料調達や操業を支える重要な経営資産となっています。
加えて、事業を牛肉に特化することで効率的なオペレーションを実現しており、スリムな経営体制のもとで高い収益性と資本効率を実現しています。
11

表紙

12
それでは、ANZCOとGreenleaのシナジーについてご説明いたします。資料5ページをご覧ください。
ANZCOとGreenleaは、北島と南島、それぞれ異なる地域で強固な事業基盤を築いており、両社の統合によってさまざまなシナジー創出を見込んでいます。 まず、生産・調達面のシナジーです。 北島において、両社を合わせると牛肉処理工場4拠点、羊肉処理工場1拠点を有する体制となります。これにより、地域ごとの生体供給状況に応じた調達の最適化が可能となり、工場稼働率の向上につなげることができると考えています。
次に、販売面でのシナジーです。 Greenleaは効率的な事業運営を重視したマーケティング体制を採用している一方、ANZCOは米国、欧州、アジアに販売拠点を有し、高付加価値商品の販売ノウハウと顧客基盤を構築しています。
今回の統合により、Greenleaが生産する高品質な牛肉についても、ANZCOのグローバルな販売ネットワークを活用し、プレミアムを付加した販売拡大を図ることが可能になると考えています。 これらに加え、生産プロセスや物流網の最適化を進めるとともに、管理部門や間接業務などのミドル・バックオフィス機能の統合によるコスト削減も期待しています。
13

表紙

14
最後に、当社のキャピタルアロケーションについてご説明いたします。資料6ページ上段をご覧ください。
まず、中期経営計画期間における資金配分についてです。本件買収を含めた成長投資額の総額は1,560億円となります。また、株主還元については、昨年度に実施した記念配当を含め、累計350億円を見込んでいます。これらを合わせますと、中計期間中に使用する資金は約1,900億円となる見通しです。
一方で、営業キャッシュフローについては、運転資本負担の増加を受けて、中計期間3年間の累計で約600億円を見込んでおります。そのため、必要となる資金との差額である約1,300億円については、有利子負債を活用して調達する方針です。 この結果、2026年度末時点のネットD/Eレシオはおおむね0.5倍程度となる見込みです。 当社はROE8%以上を資本効率の目標として掲げておりますが、今回の資金調達後においても、財務健全性と資本効率のバランスを踏まえると、レバレッジ水準は適切な範囲にあると考えています。 続いて、投下資本の構成についてご説明いたします。
資料下段に記載のとおり、2026年度末時点の投下資本は、加工食品事業で約1,600億円、食肉事業で約2,900億円、その他事業で約100億円となり、合計では約4,600億円となる見込みです。
このうち、食肉事業の投下資本約2,900億円の半分強は、本件を含む海外事業向けの投資となります。
その結果、事業ポートフォリオとしては、「加工食品事業」「国内食肉事業」「海外食肉事業」の3領域に対して、それぞれおおむね3分の1ずつ資本を配分する構成になると考えています。 私からの説明は以上です。ありがとうございました。